FX や株式投資にはアノマリーというものが存在すると言われています。そんなもので大切な資金を賭けたくない!と思われるかもしれませんが、何故か不思議とそのとおりになってしまうことが多いのです。
何とも怪しい話ですが、トレンド転換の要素にもなりますので毎回信じる必要はありませんが頭の片隅には置いておいたほうが良いでしょう。こちらの記事ではそのような FX の各月におけるアノマリーをご紹介していきます。
アノマリーとは?
アノマリーとは理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。相場格言として伝えられているものが数多くあります。一般的には、いわゆる法則や理論から合理的な説明ができない現象を「アノマリー」といいます。
https://www.daiwa.jp/glossary/YST0032.html
つまり、説明がつきにくいけどそのとおりになってしまうことが多い現象ということです。オカルトのように思ってしまいがちですが、稼いでるトレーダーもアノマリーはトレードの参考にもしていますので押さえておくことをオススメします。
各月の傾向とアノマリー
1月
前年末頃から投機的なトレードが加速し、特に年始は薄商いから相場が荒れやすいと言われています。2019 年の 1 月 3 日にはフラッシュクラッシュが発生し一時ドル円が 108 円台から 104 円台に急落しました。このときのフラッシュクラッシュにより多くの投資家が逆指値注文が間に合わず予定外の損失が発生したと言われています。
また、1 月の第 1 週の値動きは 1 月の全体の値動きと同じになりやすい、1 月の値動きは 1 年の全体の値動きと同じになりやすいと言われていますので、その年のトレードを決める重要な月と言えます。
2月
円高に振れやすいと言われています。要因として言われているのは、2 月下旬頃から締日にかけて投資信託の決算月により円買いフローが高まりやすいことがあげられます。有名な投資の格言で「節分天井」とありますが、これらの要因が影響しているようです。また、2月全体の値動きは 1 月の値動きと逆になりやすいと言われています。
3月
円高に振れやすいと言われています。要因として言われているのは、日本企業の決算により 3 月中旬頃から締日にかけて円買いフローが高まりやすくなることがあげられます。また、
1 年をとおして月間の値動きの幅が大きくなりやすいと言われています。
4月
日本企業の年度初めとなるので 3 月とは逆に円安に振れやすいと言われています。現在は コロナウィルスの影響で海外旅行に行く人は減っていますが、ゴールデンウィークを控え て日本人が海外旅行に行くことから外貨に交換するため円安になりやすい傾向があります。一方で短期筋が多くなり方向感が無くなるとも言われています。
5月
アメリカと EU の企業の中間決算が早くて 5 月の中旬頃から始まります。この影響でこれまでのトレンドから反転しやすい月と言われています。こちらも有名な投資の格言で「セルインメイ(Sell in May)」という言葉があります。このアノマリーは株式市場で有名なものになりますが、直訳すると「5 月に売れ」となり、株式市場では 5 月に天井をつけることが多いと言われています。この影響によりドルストレートの通貨は反対売買されることが多いと言われています。
6月
同じくアメリカと EU の企業の中間決算の影響により、これまでのトレンドから反転しやすいと言われています。また株式相場が下がることで外国為替市場にも影響がありますので、
7月
7月はポジション解消による短期トレンドの反転の動きが出やすいと言われています。この傾向はアメリカのインディペンデントデイの前に出やすいです。また、海外ファンドがサマーバケーションを取得する関係上、市場のボラリティが下がります。
8月
上旬から中旬にかけて円高に振れやすいと言われています。要因としては米国債の利払いが行われるため、その利子を円に両替するために起こるというのが通説です。
9月
日本企業が中間決算を迎え外貨を円に両替することから円高になりやすいです。また、アメリカのレイバーデイ過ぎからトレンドがその時に注目されている通貨で形成されやすく 12月初旬頃まで続く傾向があります。ただし、9 月にレンジとなった場合は 10 月頃からトレンド形成される場合もあるようです。
10月
暴落しやすい月と言われています。1929 年 10 月 24 日の「ブラックサーズデイ」、1987 年 10 月 19 日の「ブラックマンデイ」は有名な株価大暴落の日ですが、両日とも 10 月に発生しています。そのときに注目されているイベントがある場合には一度手仕舞いして様子を見るのも良いかもしれません。
11月
11月下旬から 12 月にかけて手仕舞いムードになりトレンド反転からのレンジ相場になりやすい傾向があります。11 月に入ったら持っているポジションの整理を一度検討するのが良いかもしれません。
12月
アメリカと EU の企業の決算期により円安に振れやすくなります。クリスマス以降はトレーダーが休暇に入るため市場参加者が極端に少なくなりボラリティが下がります。 フラッシュクラッシュなどが発生するリスクが高まりますので、積極的なトレードや深追いは控えたほうが良いでしょう。
FXにおける月のアノマリーまとめ
しかし、決済のタイミングを掴むときに 1 つの判断材料として活用することで、利益を確保し損失を最小限に抑えることにも繋がりますのでトレーダーは必ず覚えておきましょう。
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